一人暮らしをしている頃、引越し専門の業者にお願いして引越しを依頼する経験がない。
生活用品や衣類など一人分にしては少ない方なので、引越し専門の業者にお願いするほどでもなく、地元にいた時は友達に引越しの手伝いを頼むと意外と簡単に引き受けてくれたし、 当時ポンコツの軽トラを所有していたので、引越しに運搬用のレンタカーを借りてくる事も無く、お金のかからない引越しだったと思う。
地方での引越しも、トラックを借りてくるくらいで、ほとんど自分らで引っ越しをやった。やれたのは住んでた部屋が1階だったからだと思う。2階以上の部屋に住んだことがないから、 自分で出来ると思ったんじゃないかなぁ。あれが5階と6階なら絶対やれてないと思う。
地元での引越しは、いい友達を持ってよかったと、この時実感した。
だけど、引越しにお金が掛からなかったと言っても、友達にお礼をしない訳にはいかない。当たり前だけどね。引越しを一通り終え、一段落ついたし残りは自分で出来るしと、 引越しを手伝ってもらったお礼に飯をご馳走した。
あの頃定番は、やっぱり焼肉。何人いたっけ・・・。また、こいつらよく食うんだ。あれっ、人数増えてないか・・・。気づいたら、引越しを手伝ってもらった倍以上友達が増え、 ハイエナのように群がってきた。焼肉代、払えるのか! 俺・・・。
あとから思うと、引越し業者にお願いした方が安あがりだったかもな。まぁ〜、でも楽しい一日だった事は確か。こういう引越しというか、きっかけがないとなかなか集まらないからね。
何回目かの時は少し離れた場所へ。仕事の関係で、地方へ行かなければならなくなり、その時は会社から引越しに2トントラックを借りて引越しを。少し離れた場所と言っても高速を利用し、名神高速利用で、北陸道分岐に米原インターがある。そこが、こんかい引越しの目的地でもある。 インターを下りてから、約20分位のところにアパートがある。会社の寮になるんだけどね。
生活用品は会社が用意してくれて、私物でリサイクルできるものは全て処分し、残った物は廃棄処分し、量的には引越しに2トントラックを借りる必要も無かったが、移動するのに車が必要だったんで。
引越しで一番情けなかったのが、会社が倒産し地元へ帰るかどうか引越しを迷っていた頃、俺だけかも知れないが、いったん身軽になると職も無く何も無くなった時、 何故か「どうでもいいや」と思ってしまったんだ。「どうでもいいや」と思うようになってしまったのは、他に理由があるんだけれど。
何もする気が無くなる、俗にいう無職のプータローの状態。それまでは、結構まじめに働いていたんだ。休日でも、仕事が入れば文句も言わずすすんで仕事に参加してた。 それが、全てなくなると・・・。
今思えば、甘えていたのかも知れないけど。
結局、気づいたら家賃滞納しまくり、どうにもならなくなり、部屋を出て行かなければならなくなった。最後には親に泣きついて滞納分を払ってもらい、生活用品も全てリサイクルし、売れなかったものは粗大ゴミとして処分。部屋を片付けていた時、ほんと情けなく涙が出た。
一人暮しをした時、決めていた事は「親には迷惑をかけない」、これだけは絶対守ろうと決めていたのに・・・。
引越しを終え、その土地を離れた。
あの引越しだけは忘れないだろう。